2025.03.01 ConoHa AI Canvasの無料使用枠が大幅に拡大しました。
「AIイラストを触ってみたいけど、何から始めれば良いか分からず難しそう…」「高スペックPCがないからStable Diffusionを使うなんて無理だよ」そんなことを思っていませんか?
初めまして! AIイラスト初心者の方、最近のGPU高すぎと思っている私と同じ方、こんにちは! 趣味でAIイラストで遊んでいるaiartisfunと申します。今回は私が普段AIイラストを生成するときに使っているサービス「ConoHa AI Canvas」をご紹介します。
ConoHa AI Canvasは、一言でいえば「高性能なAIイラスト生成ツールのStable Diffusionを、月額課金で使えるサービス」です。例え低スペックPCでも問題なし! 高性能なGPUを用意したり、面倒な初期設定をしたりといった手間が一切不要で、高解像度のイラストを思い通りに生成できるのです。
この記事を読んで頂ければ、
- ConoHa AI Canvasって何? どんなサービス?
- 低スペックPCでもStable Diffusionを使ってAIイラストを生成できるの?
- そもそもStable Diffusionって何? 他のAIイラスト生成サービスと何が違うの?
こういった疑問をまるっと解決いたします。
ぜひこの記事を読んで、ConoHa AI CanvasでAIイラストの世界に飛び込んでみませんか? AIイラストで遊ぶのはとても面白いですよ!

1. ConoHa AI Canvasとは? – 特徴とメリットを徹底解説
ConoHa AI Canvasは、最新のAIイラスト生成ツール「Stable Diffusion XL」を、ブラウザ上で利用するための環境を提供してくれるサービスです。Stable Diffusionを動かすために必要なGPUやWebUIといったものは全てConoHa AI Canvas側で用意してくれているので、AIイラストを楽しむことだけに集中できます。
ConoHa AI Canvasを運営しているのは、GMOインターネットグループという大手の日本企業です。よくブログ初心者にお勧めされているConoHa Wingを運営している会社と同じといえば、イメージしやすいかもしれません。運営会社がしっかりしているから、契約でトラブルになる心配もなくて安心です。
Stable Diffusionは、2022年に公開された、オープンソースの画像生成AIです。テキストの指示(プロンプト)だけで、画像を生成できます。
Stable Diffusionの特徴
- オープンソース: 誰でも無料で利用・改変・再配布が可能。
- 高いカスタマイズ性: ユーザーがモデルや設定を自由に変更できる。
- 豊富な拡張機能: ControlNetやLoRAなど、機能を拡張するツールが多数開発されている。
- 活発なコミュニティ: 世界中にユーザーコミュニティが存在し、情報交換やモデルの共有が盛んに行われている。
ConoHa AI Canvasは、このStable Diffusionの最新バージョンであるStable Diffusion XLを、ブラウザ上で簡単に利用できるサービスです。
そんなConoHa AI Canvasには、AIイラストを楽しむ上で大きな3つのメリットがあると考えています。
メリット1: 低スペックPCでも、高画質なAIイラストが生成できる
ConoHa AI Canvasはイラスト生成をクラウド上で行うため、PCのスペックは関係ありません。10年以上前の古いパソコンや、性能の低いノートPCでも、ネット環境さえあれば快適にAIイラストを生成できます。
また、ConoHa AI Canvasによって提供されるGPUは大容量のビデオメモリを搭載しているので、高解像度のイラスト生成にも完全に対応しています。これと同等の環境を整えようと思ったら、GPU(例: GeForce RTX 4090など)だけでも数十万円は必要になります。
メリット2: 面倒な環境構築が不要!ブラウザで簡単アクセス
Stable Diffusionを個人で使うには複雑な設定が必要になります。必要なプログラムを調べて、それを全て適切にインストールをして、バージョンが新しくなれば更新する。これらの作業は初心者にとってはハードルが高く、できたとしてもフォルダ構成などがぐちゃぐちゃになりやすく管理するだけでも大変です。
ConoHa AI Canvasであれば、Stable Diffusionを使用するための全てのプログラムが最初から用意されているため、ブラウザさえあれば面倒な設定は一切不要です。
メリット3: 日本企業で安心!料金も月額で分かりやすい!
ConoHa AI Canvasは大手の日本企業であるGMOインターネットグループが運営しているため、日本語でのサポートがとても充実しています。契約周りでトラブルになることはまず無いですし、仮に問い合わせるにしても日本語でスムーズに行えます。
また料金形態も月額課金なので直感的に分かりやすく、AIイラストの生成環境を提供するサービスとしてはトップクラスに使いやすいです。

2. ConoHa AI Canvasと他サービスとの比較 – ココが違う!
AIイラストの生成環境を提供するサービスで有名なものにMidjourneyやNovelAIといったものがありますが、これらは全て独自モデルのため、生成されるイラストのスタイルが限定されてしまいます。一方、Stable Diffusionはオープンソースモデルであるため、ユーザーが自由にモデルを選択・追加できることが大きな特徴です。
サービス名 | Stable Diffusion | 月額料金 | カスタマイズ性 | 日本語サポート | 特徴 |
ConoHa AI Canvas | 〇(XL) | 〇 | ◎(任意のCheckpointやLoRAの導入、ControlNetが使用可能) | 〇 | Stable Diffusion XLがブラウザで使える。低スペックPCでもOK。自分の好きなモデルを使用可能で、LoRAやControlNet等の主要拡張機能にも対応。 |
Midjourney | × | 〇 | △ | △ | 独自の高画質モデルであるが、Stable Diffusionのようにモデル自体の入れ替えは不可。利用形態もDiscord上であり少し特殊。 |
NovelAI | × | 〇 | △ | △ | 独自モデルであり画風の調整は可能だが、Stable Diffusionのようにモデル自体の入れ替えは不可。 |
ローカル環境 | 〇 | × | ◎ | – | 環境構築が複雑。高額なGPUが必要。問題が起きても全て自力での対応が必要。自由度は高いが普通の人にはハードルが高い。 |
表を見てもらっても分かるように、有名なAIイラスト生成サービスは大半が独自モデルのもので、Stable Diffusionのように自分で好きなモデルを選んでイラストを生成するといった機能はありません。またローカル環境でStable Diffusionを使うためには、高性能なGPU(例: RTX4090で約40万円)を購入した上で、必要なソフトウェアのインストール、各種設定など、環境構築を全て自分で行う必要があり、初心者にはかなりハードルが高いです。
自分の好みのモデルを使ってAIイラストを生成したい、細かい調整を行いたいといった場合は、Stable Diffusionをブラウザで使うことのできるConoHa AI Canvasは最高の選択肢になります。高価なGPUも、複雑な環境構築も不要で、月額料金でStable Diffusion XLを自由に使えます。

3. ConoHa AI Canvasの料金プラン – あなたに最適なプランは?
ConoHa AI Canvasには、「エントリー」「スタンダード」「アドバンス」 の3つの料金プランが用意されています。どのプランが最適かは、あなたの利用頻度や、ストレージの必要容量によって変わります。
ここでは、各プランの詳細と、どのような人におすすめかを解説します。
3-1. ConoHa AI Canvas 料金表
まず、ConoHa AI Canvasの料金プランを一覧で見てみましょう。

エントリー | スタンダード | アドバンス | |
月額料金 | 990円 | 3,278円 | 7,678円 |
WebUI利用料金 | 6.6円/分 | 6.6円/分 | 6.6円/分 |
ストレージ容量 | 30GB | 100GB | 500GB |
無料利用時間 | 1時間 | 5時間 | 13時間 |
月額料金
毎月固定でかかる費用です。
無料利用時間
Stable Diffusionを無料で使える時間です。この時間を超えると、前述したWebUI利用料金がかかります。
スマホのギガ数をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。スタンダードプランであれば、毎月50時間までは定額で使えます。
WebUI利用料金
無料利用時間を使い終わった後にかかる使用料金です。どのプランも1分ごとに6.6円、1時間でおよそ400円となっています。
ストレージ容量
Stable Diffusion本体や生成した画像などを保存するための容量です。初期状態で6GBほど使用されています(Stable Dffusion本体の容量です)。
3-2. どのプランがおすすめ?
コスパの観点から、スタンダードプランをおすすめします。
2025年3月1日から料金形態が大きく変わり、無料使用枠が大幅に拡大されました。これにより、エントリープランで10時間、スタンダードプランで50時間、アドバンスプランで100時間、Stable Diffusionを定額で使えます。
他のAIイラスト生成サービスがトークン制であることを考えると、この料金でこれだけの時間、無制限に画像を生成できるというのは破格です。
趣味でAIイラストを楽しむのであれば、おそらく月50時間くらいが満足度が高いのではないかと思います。エントリープランの10時間だと、遊んでいるうちにあっという間に使い切ってしまいます。かといって100時間は一般的な用途では多すぎるように思います。
また、提供されるストレージ容量も重要です。ここにはStable Diffusion本体や、画像を生成するために必要なCheckpoint(モデル)などもこのストレージに保存するため、思ったよりも容量を使います。特にStable Diffusion XLに対応した高品質のCheckpointは、ファイルのサイズも10GB近くあるものが多く、注意が必要です。
またConoHa AI Canvasは生成した画像が全てストレージに自動で保存されるようになっています。一枚一枚のサイズは大したことはありませんが、生成を繰り返すうちに、数百枚の画像が保存されていることも珍しくありません。これもストレージ容量を圧迫する原因になります。
エントリープランはストレージ容量が30GBと少ないため、多くのモデルや画像を保存したい方には、物足りなく感じる可能性が高いでしょう。私はスタンダードプランを利用していますが、ストレージの使用量はあっという間に30GBを超えてしまったため、最初からスタンダードプランを契約したほうがストレスがないと思います。
なお、利用状況に合わせて、プラン変更も可能です。詳しくはConoHa AI Canvasの公式サイトをご参照ください。

4. ConoHa AI Canvasの始め方
実際にConoHa AI Canvasを利用開始して、Stable Diffusionを起動するまでの流れを簡単に説明します。
まずConoHa AI Canvas 公式ページから申し込みを行います。公式ページには「お申し込みの流れ」という項目がありますので、それを見ると分かりやすいです。
無事申し込みが完了し、上段の「AI」タブをクリックすると、以下のような画面になると思います。

ステータスが「構築中」になっているのが確認できると思いますので、少しの間待ちましょう。
処理が終わったら、左側の欄にある「AI Canvas」をクリックします。

ここがConoHa AI Canvasを使用する上での基本の画面となります。(上記の画像は契約直後のものですが、ストレージが6.6GBほど使われているのが分かると思います。これはStable Diffusionの動作に必要なシステムファイルなどが最初から保存されているためです)
ここから「WebUI起動」のボタンをクリックすればStable Diffusionが起動するのですが、しかしこの時点では品質の低いイラストしか作成できません。なぜなら、イラストを生成するためのCheckpoint(モデル)がデフォルトのものしかストレージに入っていないからです。
Midjourneyなどの独自モデルを採用したサービスと違い、Conoha AI CanvasはあくまでStable Diffusionを動作させるための環境を提供するサービスです。高品質なイラストを生成するためのモデルは、自分自身でダウンロードし、ストレージに保存しておかなければなりません。
「そう言われてもどうすれば…」と思いましたか? ご安心ください。サービスを利用開始した状態から、実際にモデルを導入し、Stable Diffusionでプロンプトを入力してイラストを生成するまでを、全て解説した記事を書きました。
これを読んで、AIイラストを楽しく生成できる人が増えれば良いなと願っています!

5. まとめ – ConoHa AI Canvasで、あなたもAIイラストで遊びませんか!
この記事では、ConoHa AI Canvasの特徴、メリット、料金プラン、そして始め方について解説してきました。
ConoHa AI Canvasは、月額定額制でStable Diffusion XLをクラウド上で利用できる画期的なサービスです。特に以下のような人に向いています。
・AIイラストを始めてみたいけど、何から始めればいいか分からない初心者の方
・高スペックPCを持っていないため、Stable Diffusionの利用を諦めていた方
・Midjourney等の独自モデルではなく、自由にカスタマイズ可能なStable Diffusionを使いたい方
・複雑な環境構築の手間をかけずに、Stable Diffusionを今すぐ利用したい方
ConoHa AI Canvasなら、低スペックPCでもネット環境さえあれば、いつでもどこでもStable Diffusion XLを使ったAIイラスト生成を楽しめます。面倒な設定や環境構築は一切不要。料金プランも、あなたの利用スタイルに合わせて、3つのプランから自由に選択できます。2025年3月1日より無料使用枠が大幅に拡大し、非常にコスパが良くなりました。
さらに、ConoHa AI Canvasは日本企業が運営しているため、サポートも充実。万が一トラブルが発生した際も、日本語で問い合わせできるので安心です。
ConoHa AI Canvasで、あなただけのAIイラストを自由に生成し、楽しみましょう!
もしも「ConoHa AI Canvasを使い始めたけれど、どうやってイラストを生成するのか分からない」という方がいましたら、ConoHa AI CanvasでAIイラストを生成|Stable Diffusionのモデル導入・設定・プロンプト入力まで完全ガイドの記事をご覧ください。モデルをインストールするところから、実際にAIイラストを生成するまでの流れを徹底解説しています!
